ウェブでの連載コラムや執筆活動など多方面で活躍するマルチタレント。明治大学政治経済学部卒業後、中央大学大学院にて文学修士課程修了。文学修士号取得。大学院のときに太宰について研究。今までに太宰に関する評論を多数発表。今年2009年第1回目が開催された太宰治検定の実行委員も務める。10 月5日には、「太宰萌え」(毎日新聞社)、11月20日には「今さら入門太宰治」(講談社プラスアルファ文庫)が、それぞれ出版される。ZOZOPEOPLEのブログも要チェック。
 
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太宰さん、映画についてアツく語る。
2009-10-09 21:32
映画『ヴィヨンの妻』、いよいよ明日公開ですね! もう、どこの劇場にいつ観に行くかは決めてありますか!?

さて。もし太宰さんが生きていたら、『ヴィヨンの妻』の公開を誰よりも待ち遠しく思っていたのは、彼だったかもしれません。というのも太宰、実は映画や役者へのこだわりが人一倍強かったようなのです。

生前太宰が、映画について雑誌記者からのインタビューを受けたときのこと。彼はこんなことを語っていました。
「日本人は、誠実、真面目、そんなものにだまされやすいんだ。大切なのは、どう“軽薄”であるか、なんだよ」
そして芭蕉の“かるみ”を引き合いに出し、その“かるみ”が身についた役者として、15代市村羽左衛門と高田浩吉、そしてルイ・ジュヴェを贔屓にしていることを打ち明けたそうです。

「役者に大事なのは雰囲気だ、羽左衛門が登場するだけで舞台がぱっと明るくなる、華やぐ。中村吉右衛門という役者がいるが、あの役者はやたらに荘重ぶった芝居をするけど、見ていて息苦しくなるだけだ。羽左衛門の演技には、水がさらさら流れているような軽さがあって、それでいて人をこころよく酔わせる。天才というものかもしれない。」

そう言って、羽左衛門を誉め、

「日本では、高田浩吉。あのひとには、“軽薄”があるんではないかな。古いものだけど、『家族会議』、あの高田浩吉はよかった。」

とベタ誉めしていたそうです。
現在活躍している役者さんなら、どんな方のファンになっていたのかな。
想像してみると楽しいですね。

また、自分の作品が映画化された際には、撮影現場に通ったり、こっそり映画館に行って客入りをチェックしていたそうです。
公開日前日の今日なんて、きっとドキドキしすぎて眠れぬ夜を過ごしていたはず!!




木村綾子でした

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